2014年4月7日月曜日

市川大門・増穂・鰍沢

4月7日、天気は快晴。この日は前々から気になっていた市川大門と、富士川の対岸側の富士川町に行くことにしました。18きっぷを使用し、中央本線から甲府で身延線へ乗り換えます。

昔なら18きっぷで始発で出て終電(正確には0時を回らない電車)で帰っても大丈夫だったのですが、35歳近くになった今はどうしても疲れが残ってしまいます。今回は散策を優先し、無理の少ない行程になるよう工夫しました。それと、なるべく都心のラッシュに巻き込まれないことも大切ですね。


市川大門・市川本町駅付近は旧市川大門町の中心で、決して観光地などではないのですが、まとまった市街地が形成されています。現在合併して市川三郷町となっています。



この界隈で特に良かったのは、なみなみと水を湛える水路。家の裏のような部分を流れる水路でも、とにかくたっぷりの水が確認できます。富士山周辺地域は都市内の水路でも水量豊富なところが多いですね。これらの水路はなぜか地図に表記されておらず、はじめは期待していなかっただけに、嬉しい出会いでした。


宿場として発達した街自体も、明治・大正・昭和を思わせる建築物がまだ健在で、賑わってはいないながらも見どころがあります。中には廃墟というか、崩れた建物もありましたが(先般の大雪のせいでしょうか)。ちなみに大門とは言うものの大きな寺院の門前というわけではないようです。




市川大門駅から市川本町駅前、折り返して商店街になっている今昔通りを歩いて一周しました。元気な商店街とは言えないですが、やはり町並みは見るべきものがありますね。もっとアピールされても良さそうです。

ここからは鉄道のない地域へと進んでいきます。歩きで鉄道を離れるのはなかなか勇気がいりますが、まだ元気なのであまり気にしません。


石材店が多く、このような祠や石仏も多いのがこの地域の特色でもあるようです。


県道3号をしばらく南下し、西へ折れて富士川大橋を渡ります。幾筋もの川が合わさる、なかなかに雄大な風景です。歩いて橋を渡っている人はほとんど見かけません。渡り終えると富士川町の旧増穂町地域となります。中部横断自動車道の工事が進んでいて、その増穂インター付近は郊外型商業施設フォレストモールが開業、道の駅も建設が進められていました。


このあたりはちょうど桜がきれいでした。これは諏方神社の風景です。

街の中心である青柳町界隈は凝縮した商店街のような地区はあまり見られませんが、その隣接地に郊外型商業地が整備されていて、旧市街地からの買物需要に応じられる規模です。私もフォレストモール内のスーパーで麺類などを購入しました(個人的土産)。

牛丼店がかなり混んでいたのが意外でしたが、この地域も手軽な外食店はあまりないようです。たとえばハンバーガー店やカフェはほとんど見かけません。モールの中の「カフェ・レストラン」の欄に牛丼店とすし店だけが書かれているというのは面白いところです。


青柳町内を少し歩いたあとは国道52号を南へ進み、旧鰍沢町へ。ちょうど大法師公園さくら祭りが行われているようです。山の方面へ寄るのは疲れてしまうので、行くのはやめましたが・・・。


鰍沢は道沿いに伸びる街で、やはりまだまだ古い建物が残っています。すぐに急な崖地が迫っていて、お寺や神社はその上にあります。これを巡るには体力がいりそうです。桜まつりのせいか、観光バスや観光客の姿はけっこう見かけました。


町外れには土蔵造りのような家屋もありますね。この先は山がちになります。



さすがに少しお腹が空いたので国道沿いのローソンに寄って唐揚げなどを買った後、富士橋で再び富士川を渡ります。広々とした河原を背景に、火の見櫓と石仏が良い感じです。


橋を渡ればもう少しで鰍沢口駅。「口」がついているのは、先ほど歩いた橋の反対側が元々の街だからですね。地名は「駅前通」ですがその駅前はかなり閑散としています。しかしそんな駅でも、自分のあとに歩いて駅に辿り着いた外国人旅行者がいたのは驚きです。富士山効果は凄まじい。

予定では身延方面に突き抜けて帰ろうと思っていたのですが、けっこうだらだらと歩いてしまったため時間を食い、おとなしく甲府へと引き返して帰宅しました。

気候が良く桜も綺麗で、水路と石仏という散策成分が十分に補給できた、良い散歩となりました。

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